ARDFをはじめてみませんか? 山野を駆けめぐり、発振器を見つけたときの感動! 皆さんにもぜひ味わっていただきたいと思います。

ARDFとは

 ARDFは Amateur Radio Direction Finding といって、直訳すれば「アマチュア無線方向探索」、中国では「電測向」といいます。

 アマチュア無線をやっている方なら、FOXハンティングはご存じですよね。あの、発振器を持った狐役の人間を、受信機を持ったハンターが捕まえるゲームです。それをルール化し、さらにスポーツ性と競技性を持たせたものなんです。

競技の内容

 5台の発振器がスタート位置から750m以上、発振器間は相互に400m以上離して競技エリアにセットされます。

 通常144MHz帯の周波数が使用され、5台の発振器は同じ周波数で、1分間ずつ順番に電波を発射します。

 スタート位置で、競技エリアの地図が渡されます。その地図には、スタート及びゴールの位置が明記してあります。

 発振器を見つけたら、受付で渡されたカードに証拠のパンチをします。

 数人ずつ5分間隔でスタートし、より多く、より早く発振器を見つけてゴールします。ただし、2時間以内にゴールしないと失格になります。

 順位は、見つけた数の多い方が上位、同数なら時間の短い方が上位となります。 

 

競技に必要なもの

 まず、受信機は必ず必要です。

 写真左は、上から自作3.5MHz用受信機、中央は144MHz用受信機、下はミズホ製144MHz受信機FRX−2001です。

 もちろん、ハンディー機でも外付けの指向性アンテナをつければ競技に参加することは可能ですが、出来れば専用の受信機をそろえたい。ミズホ通信FRX−2001は¥28,000で買える。

 他には、方位磁石時計は必須です。赤色マーカー、地図用下敷きコンパスもあれば便利です。コンパスは、スタートから750mには発振器が設置されていないので、この範囲の円を書くのに使用します。

 写真の120円は、途中でのどが渇いたときに自動販売機でジュースを買うためのお金です(これを使うときは最悪の成績です)。

主催者から渡されるもの

 競技エリアの地図チェックカードゼッケン等が渡されます。

 地図には、スタート位置ゴールの位置が記入してありますが発振器の設置場所はもちろん記入してありません。

 磁北線といって、磁石が北を指す方向線が記入してありますので、持参の方位磁石で直接方向を合わせる事が出来ます。

 地図を貼る下敷きと両面テープを持参すると便利です。

  

 チェックカードは、写真のようなカードで、首掛け用のひもがついています。下に、1〜5までの番号枠がありますので、発振器を見つけたら、自分で該当の位置にパンチで刻印します。

 ゴールで、係員に渡すと成績が計算されます。

 パンチは、発振器の番号と同じ位置に刻印しますが、もし間違った位置にした場合は、爪の先で刻印の穴が埋まりますので、正規の位置に再度打ち直します。

 

表彰 

  競技はYL(女性で年齢制限なし)、JN(19歳未満の男性)、OM(19歳以上40歳未満の男性)、OT(40歳以上55歳未満の男性)、VTクラス(55歳以上の男性)の各5クラス毎に順位が発表されます。

 参加者に応じて入賞者の数も変わりますが、上位に入賞するとメダル、賞状等が主催者より授与されます。

 メダルは、写真左から金、銀、銅メダルです。メダルは上位3位までになります。賞状は、各クラス参加者が31名以上の場合、6位まで授与されます。

 最初から入賞をねらうのは無理かもしれませんが、数回参加して実感をつかめば、すぐにみんなと同じレベルに達するでしょう。

審判員制度

 ARDFは、厳格なルールの元に行われるスポーツ競技です。従って、主催者側で審判員として従事するためにはは、アマチュア無線連盟の資格が必要です。

資格を取得するためには、定められた内容の審判員講習会を受講しなくてはなりません。

有効期限は5年間で、原則的にその間ARDF競技の審判員等として1回以上従事しないと更新できません。

質問、感想などお気軽にメールください。

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