衛星通信と聞くと、とても難しくて特殊な人の運用するモードと思われる方もいると思います。実は、10年ほど前は私もそう思っていました。

きっかけ

 当時、AO−13というアマチュア衛星が打ち上げられ、CQ誌等でも特集が組まれていました。記事を読んで私も出来そうだと思い、オービット表のとおりにアンテナを向けると、144MHzや430MHzでヨーロッパの局がかろうじて聞こえるではありませんか。

設備

 初めてサテライトでヨーロッパの局の信号を聞いたときの設備は、TS−790と144MHzは5eleシングル、430MHzは15eleでした。試しに送信してみましたが、自分の信号も返って来ませんでした。

 マスプロのWHS−32Sという144MHz12eleクロス八木、430MHzは20eleクロス八木のセットを購入し、仰角ローターを中古で用意しました。

 今度は、430MHzで衛星に向かって電波を出すと、144MHzで少し遅れて自分の電波が返って来ました。バンド内は、ところせましとDX局が出ているではありませんか。

衛星情報

 現在FBにアナログモードの中継器を積んでいる衛星は、日本のJARLが上げたFO20とFO29があります。この衛星は、低空を飛んでいますので、あまり遠くのDX局とは交信出来ませんが、近い内に、いろいろな周波数の中継器を積んだ、長楕円軌道を飛ぶアマチュア衛星が打ち上げられる予定です。

 その時には、また144MHや430MHzの周波数で世界中の局が聞こえるでしょう。

 現在は、FO20と29を使って、国内DX、アジア、南太平洋の局と交信しています。

 FO−20,FO29のオービット表(時間とアンテナの向ける位置が書いてある)はJARLのFAXサービス03−3233−0055 BOXナンバー 0505#で入手出来ます。 

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