蓄音機の入手方法
アンティークショップや古美術店
最近は「何でも鑑定団」等、テレビ番組の影響もあり、アンティークや古美術を扱う店が多くありますので、ここで探してみることも出来ます。ただし、基本的には骨董品的価値として扱っていますので動作が保証されるものではありません。
自分で、良く点検して購入されるなら良いかもしれません。
アンティークフェア
全国各地でイベントとして開催されていますので、一度足を伸ばしてみたらいかがでしょうか?蓄音機やSPレコードの出品ばかりでなく、珍しいものがたくさん並んでいますので、見ているだけでも楽しいものです。
ここも、古美術商が出店する場所ですので、アンティークショップで購入する場合と同様に、動作については自分で点検して購入しなければなりません。
私の住んでいる地域では、名古屋の大須観音境内で毎月18日と28日に骨董市が開催され、蓄音機やSPレコードもたくさんみかけます。
蓄音機専門店
こういう店が世の中にあることを知らなかったが、インターネットの検索で探したところ、下記の2店が確認できた。
上記に比較すると価格的には高価であるが、整備済みの完全な状態で販売しているので安心できる。また、故障した時の修理の相談にものってもらえる。
また、ヴィンテージオーディオショップなどでもオーディオ機器のひとつとして蓄音機を販売している場合もある。ここでは、HMVなどの超高級蓄音機が主流です。
山蓄
林コレクション
シャルマン
インターネットオークション
試しにYahooオークションで蓄音機を検索すると、常時50点程の各種蓄音機が出品されている。価格も、リーズナブルなポータブル型から高額なフロアー型まで様々な種類の物がある。
ここでは、当然ながら動作の保証は無く、何がしかの欠陥はあるものと考えなければならない。しかし、価格的にはかなり安価に入手が可能であるので、お目当ての物が見つかった場合には入札してみるのも良いかもしれない。
レコード針の入手方法
蓄音機は戦後しばらくして製造を終了してレコードプレーヤに移行するに伴い、鉄針からダイヤモンドやサファイア針が使用されるようになった。従って、既に市販品は無いと思ったが、どうも愛好家向けにコンパスの針などを作っているメーカから供給されているらしい。
私も、販売ルートを確認していないが、蓄音機専門店やインターネットオークションで容易に入手することが出来る。
SPレコード用の鉄針は摩耗が著しく、数枚レコードをかけると音質が劣化してくる。これを放置しておくとレコードをいめる原因にもなるため早めの交換が必要である。
また、蓄音機用のレコード針には鉄針の他に竹針やサボテンの針を使ったソーン針等があるが、これらが現在生産させているかどうかは不明です。どなたかご存じの方があれば教えてください。
SPレコードの入手方法
蓄音機は、回転数が78rpmであり、レコード針の形状、針圧、録音特性等からもSPレコードしかかけることができない。
従って、現在中古で残っているSPレコードを探すこととなるが、発売数も多いことから現在でもかなりの数が残っているため、蓄音機と同様の方法で比較的容易に入手することが出来る。
しかし、発売からかなりの年月が経過しているため良質な盤を探すのはなかなか難しい。ピックアップ部分が重いため、レコードをかけるときに落として盤面に穴が明いていたり、針を滑らせた傷が付いていたり、ひび割れや剥離していたりと、ほとんどのものが何がしらの難点を持っている。
SPレコード収納袋の入手方法
SPレコードは、発売から50年以上を経過しているため、購入時の袋は残っていないか劣化が著しい場合が多いと思う。基本的には、10インチ(25cm)盤と12インチ(30cm)盤があるので、それぞれの正方形の袋を自作すれば良いが、中央のレーベル部が見えるように丸く切り抜いたり加工が結構めんどうである。
そこで、色々探してみたところ、愛好者向けに安価で頒布している二カ所のサイトを確認、さっそく100枚ほど確保した。
文教堂書店
すかんぴんさん
レコードクリーナー

LPレコードは,非常に有効な方法として水洗がマニアの間でも広く行われているが、SPレコードの場合、水につける行為は御法度である。
これは、SPレコードの製法にあるが、円盤の表面は樹脂であるが、中に紙のような繊維質の物がサンドイッチされており、これが水を吸うと膨張して樹脂が剥離したりヒビ入りの原因になるからである。
それから、昔のインクは水に溶けやすいのももう1つの理由である。特に、コロムビアの赤いレーベルのインクは特に溶けやすい。わたしも、知らずに盤を洗って重ねておいたところ、別の盤のレーベルに赤いインクが転写してしまった。

最近は、レイカという会社から発売されているレコードクリーナをもっぱら愛用している。これは、A液、B液及び専用のクロスがセットになっているもので、レコードの材質によりLP/EP用、SP用ならびにCD用が用意されている。オーディオショップで販売されているので、比較的入手は容易であるが、SP用は取り寄せになる場合が多い。

SPレコード袋ライブラリー
SPレコードの電気再生
日本のSPレコード流行歌