1999年2月13日
5年ほど前に購入した、Logitec製SCD−430というSCSIインターフェースの4倍速外付けCD-ROMドライブを、最新の40倍速に改造してみようと思いついた。この外付けドライブは、サブノートパソコン用として長い間活躍してきたもので、現在でも十分に使用できる。しかし、改造すること自体の挑戦と、最近購入したCDRでCDバックアップを取る時のオンザフライ方式を試すのが目的である。
改造の方針
SCD−430のケースを開けてみると、思ったとおりパソコン内蔵用ドライブが使用されており、電源、外出し用ハーネス、オーディオケーブル、SCSIナンバー設定用デジタルスイッチが接続されているのみである。
従って、基本的には、内蔵用40倍速ドライブに交換するだけでよいはずである。
部品の購入
大須の電気街に出かけて、CD-ROMドライブを物色していると、一番安いのはパソコン工房で東芝40倍速が12,800円であった。
念のため、接続コネクタを確認していて、とんでもない事に気が付いた。旧4倍速ドライブは5V電源のみであったはずなのに、こちらのドライブは5V、12Vが必要だ。最近の高速ドライブは、12Vも使っているらしい。これでは電源も交換しなくてはならない。
あわてて、電源を探したところ、第一アメ横ビル2階のボントンラジオに1,000円で5V、12V出力のスイッチング電源基板のジャンク品を見つけた。大きさも、ケースのスペース内に丁度入りそうなサイズである。ただ、電流容量は不明であるが、スイッチング電源の場合、見かけよりかなり大きな電流容量が取れるため、購入することにした。写真上:新5V/12V電源、下:旧5V電源。
改 造
電源の交換は、サイズが2倍以上あるため、取り付け穴を開け直さなければならない。旧電源の取り付けスペーサはケースにかしめで取り付けてあったため、ドリルで削り取った。
電源ケーブルは、12V用の結線を追加する必要があるため、以前5インチのフロッピーディスクドライブ用の電源ケーブルがあるのを思い出し、それを流用することとした。電源ユニットからの線と、真ん中でつきあわせでハンダ付けし、熱収縮チューブをかぶせて完成である。
ドライブ自体のサイズは、規格で決まっているため、そのままピタリと新ドライブを取り付けることが出来た。
新ドライブ、旧ドライブとも東芝製であったため、オーディオケーブル、SCSIナンバー設定用デジタルスイッチのケーブルともそのまま接続することができた。
ケーブルを接続して、電源のスイッチングトランジスタの発熱を見たが、そんなに無理をしてないようであり、心配した電流容量も問題ないようだ。
ただ、このドライブはどうも回転時の振動が大きく気になるが、これで現在の最高速SCSI CD-ROMを追加することが出来た。