EPSON GT-7000フラットベッドスキャナ使用レポート


 大学生の娘がイラストの趣味をもっており、手書き原稿のパソコン取り込みがしたいという話がきっかけで、フラットベッドのスキャナを購入することにした。
 さっそく、娘と一緒に販売店を回って機器選定と価格調査を行う。


機種選定

 予算的に、600dpiの解像度だと、CanonのFB-620とエプソンGT-7000を候補に上げた。

 FB-620は、同じA4原稿用であるにもかかわらず、とにかく小型であるところがいい。それに、価格もこちらの方が1割程安いのも魅力である。こちらは、プリンタパラレルポート接続用と、SCSI接続タイプの2種類が用意されている。

 一方、GT-7000の方は、サイズは一回り大きいが、造りはしっかりとしているように感じられ、高級感がある。画質は、実際に使用したことがないので何ともいえないが、店頭でのキャノンFB-620との比較広告は説得力がある。こちらの方は、USBとSCSI接続用がある。

 価格の方は、メーカの統制がとれているのか、どこの店もスタンプを押したように同じ値段である。
 結局、娘が10,000円を負担するというので、値段は高いが見た感じ高級感があり、USB接続の選択できるGT-7000を購入することにした。

          




セットアップ

 付属のUSBケーブルをパソコン本体のUSBポートに接続すれば、ハード的には完了である。USBのいいところは、使用時に機器の電源を入れた時点又はUSBケーブルを接続した時点で即認識される。SCSIの様にWindowsをいちいち再起動する必要はないのだ。

 ドライバと付属のアプリケーションのインストールは、詳しい取説が付いているので簡単に終了した。
添付ソフトはかなり充実している。TWAINドライバ画像処理ソフト画像ファイリングソフト文字認識ソフト翻訳ソフトなど単品で購入したらかなりの価格になると思われるものが、いとも平然と同梱されている。

 

      


使用感

 600dpiと言うのが、どの程度のサイズになるかは、全く予備知識もなかった。解像度が多ければ綺麗に取れる位しか、考えもせずに選択した。A4サイズ600dpiでなんと200MBのサイズとなる。ハガキサイズにしてみても50MBであり、普通の用途であれば350dpiで十分である。
 試しに、写真を取り込んで、CanonのBJC-430Jのフォトインク+写真専用紙でプリントアウトしてみたがかなりの出来映えだ。

 本体に、スキャナビボタンなるものが付いており、それを押すことによって、Windows98のイベントに対応した画像処理ソフトが自動的に立ち上がり、取り込みが出来るとのことであるが、私のPCにインストールされているPhotShop 、Printshop pro は候補に上がらなかった。何か設定があるのだろうか? もっとも、ソフト立ち上げ後起動する使い方が多いため、特に欲しい機能とは思わない。

 添付ソフトで、特におもしろかったのは、文字認識ソフトOCN)ソフトの「読んde!!ココ」である。印刷物を取り込むとテキストに変換するというものである。英文であれば、日本語にも翻訳できる。雑誌でテストしてみると、90%以上正確にテキスト変換された。なかなかいいものだ。

 全体的に、なかなか評価できる製品だ。娘も頻繁に使用しているようだ。