私の使用しているDELL社DIMESHON XSP−300の拡張スロットはメモリスロット×3、AGPスロット×1、PCIスロット×4そしてISAスロット×2で、ATXマザーボードとしては標準的なものです。
このうち、使用済みのスロットは、
メモリスロット:64MB−SDRAM×1
AGPスロット:ビデオカード(STB Verocity RIVA128 4MB)×1
PCIスロット:使用無し
ISAスロット:サウンドカード(クリエイティブ SB AWE64)×1
という状況であり、余裕は十分にあるため拡張カードの増設を行った。
メモリ増設
拡張RAMは64MBを搭載しているが、たまにメモリ不足で動作しないアプリケーションがある。そこで、メモリの価格もここ数年で急激に安価になっている事もあり、当初の64MBに128MBを追加して192MBとする事とした。
DELL社はECC付きのSDRAM仕様であるため、若干価格は高い。Niftyの掲示板で売りに出ているものを探したが見あたらないため、駄目元で「求むECC付SDRAM 15k円」の掲示を出したところ、すぐに返事があり格安で入手できた。
メモリスロットは、両サイドの抜き差し用のレバーを倒してRAMボードをソケットに合わせ、今度はレバーを起こしながら差し込むというものである。初めてのため、おそるおそる取り扱ったが、案外簡単に装着できた。
PCを再起動すると、メモリチェックが192MBまでカウントアップし、BIOSの設定など何もすることなく正常に認識されている。
モデムカードの増設
モデムカードの増設は、この10ヶ月で2回行った。最初は、以前から使用していた外付けの28,800bpsを使用していたが、友人からISAスロット用33,600bps内蔵モデムをいただきしばらく使用していた。しかし、最近PCMCIAカードアダプタの増設のためISAスロットをあける必要が出てきたため、ISAモデムをPCIのものに変更することにしたものである。これら一連の変更でIRQの衝突が起こり、一時期サウンドボードが使用不能になってしまった。
このPCIモデムは、Supra 56i PCIという56,000bpsの比較的定評のあるカードであるが、これもNiftyの掲示板で入手した。新しいPCIのカードは、IRQの衝突が起こっても同じIRQ番号で兼用できるため、セットアップは問題なくできる。
さすがに伝送スピードは速く、Niftyのフェニックスロードやインターネット接続時のハイパーロードで平均44kbps程度でつながる。
日本の電話回線の端末規則では、自動で呼び出しする場合のリダイヤル回数は2回までと記憶しているが、このモデムは手動で切断するまで何回でもリダイヤルする。ひょっとしたら、モデムのプロパティで設定ができるのかもしれないが、電話回線は全世界接続されるものであり、国際的な規格に統一されるべきと思う。
IRQの衝突
それは、PCMCIAカードアダプタの増設がそもそもの発端である。
Ratok社のPCMCIAアダプタは、ISAインターフェースボードがセットになっている。しかし、既に2つあるスロットはモデムカードとサウンドカードが占拠しているため、とりあえず実害のないサウンドカードを取り外してテストする事とした。
PCMCIAアダプタは、付属のドライバをインストールすると無事にWindows98で認識され、正常にセットアップが完了した。ここまでは、実に快適であった。
やはり、サウンドボードがないと寂しいものがあるため、モデムカードをPCIに移行してISAスロットを1つ空け、サウンドボードを戻す方針とした。Niftyの掲示板でSupra
56i PCIを丁度売りに出している方肩を見つけ、早速ゲットする。
ISAモデムを外してサウンドカードAWE 64をそこに装着、新しいモデムカードSupra
56iをPCIスロットに装着して電源を入れ、Windows98の自動検出ウイザードでドライバを登録した。そして、お決まりの再起動をかけるが、Windous
98立ち上がりの「ぼよよ〜よーん」が聞こえないではないか。
おそるおそる、システムのデバイスマネージャをみると、やっぱりというかビックリマークである。もう、こんな生活いやだ!
PCIカードなら一つのIRQに複数のデバイスが登録されるが、ISAは駄目だ。こうなると、システムのプロパティから手動でIRQの変更を試みる事を思いつくが、IRQはデバイスにより候補が決まっており、これで上手く行った試しがない。
最後の手段は、BIOSの設定を触ってPCIカードのIRQを兼用で使うように変更し、ISAサウンドカードの入るIRQを空けてやればよいのだが、BIOSの設定に自信がないためパソコン博士JR2DPJ宮崎OMの手を借りることにした。
一旦PCIモデムのドライバを削除して、空いたIRQをリザーブに設定後モデムのドライバを再インストールすると、なんとAGPビデオカードのIRQと同居した。次に、モデムの入っていたIRQのリザーブを解除すると、サウンドカードがそこに収まっていた。
めでたしめでたし。