表紙

3.5MHz競技

セレモニー

韓国製TX・RX

番外編


144MHz競技

1999年6月23日、雨の降る最悪のコンディションの中で開催された。
スタート位置は、宿舎となっている論山大学の西に隣接するグランドとなっており、徒歩でも10分もかからいような距離である。
選手は、宿舎の前からKARL手配のバスに乗せられて、論山市内を一周して再び大学構内に入り、スタート場所のグランドに案内された。かく乱作戦と思われるが、ARFDのアドバルーンや横断幕でいっぱいの大学であり、全員が気付いていた。ここまでやるなら、アイマスクを用意してもらいたい。


【雨の中のスタート】


【TXのリセット】


【ゴール風景】

国際競技では、144MHzの電波はA2変調でキーング時のみキャリアが出る。つまりはA1と同じである。国内ルールによるF2連続送信に慣れた日本の選手にとっては、非常に不利である。
Sメータが頼りにの選手に勝算が無いことは、国際大会の経験豊富な選手は常識だ。当然、ARDF先進国の受信機にSメータは付いていない。

 左の写真は、HL1LTA Kimさんと私が担当した第5TXの設置の様子。

 フラッグはオリエンテーリング用の物で、送信機番号も大きく表示されており日本の標準の物と同じである。
 柱は、カーポート等に使用されるアルミ柱に、腕金を付けて孔明パンチを付けた自作品のようであった。

 アンテナは、日本の競技会ではちょっと考えられないような物が使われていた。左下の写真は、2m競技に使用されたVビームアンテナである。このアンテナは、水平面内の指向特性はブロードながら単一指向性となるため、この様な競技用としての用途には向かない。
 国際ルールでは、水平偏波であることは規定されているが、特に指向性については規定がない。

 送信機は、雨対策でしっかりとビニール袋で防水対策を施した。
 競技中、何のトラブルもなく正常に動作をした。

 Kimさんは、英語が少しできるため、色々な話をしていたので、選手に聞こえてしまったかもしれない。

 競技地図は縮尺1万分の1で、有効寸法が165×130しかない。これでは、スタート位置から750m、TX間400mのルールがクリアできないことは、選手経験が長ければ容易に分かる。あまり、韓国ではそういう細かい事を問題にするお国柄ではないようである。

 表彰は、Reg3参加者だけの「Individual」表彰とReg3以外の参加者も含めた「Open」表彰が行われた。
 成績表を見ると分かるが、日本はOM部門は芳しくないが、他の部門は世界的なレベルに到達している。