表紙

144MHz競技

セレモニー

韓国製TX・RX

番外編


3.5MHz競技
1999年6月25日、144MHzの大会日と違って、非常に良い天気に恵まれた中で開催された。
選手の間では、144MHzと同じ地図を使用するのでは?という予想があったが、期待に反して全く違う場所が用意されていた。宿舎の論山大学から数Km南の、大田市と光州市を結ぶ高速道路の脇である。

スタート位置は、なにか工場らしい建物の敷地内となっていた。
やはり選手は、宿舎からバスで運ばれるという設定である。もちろん、宿舎から遠く離れた場所であるので、手の込んだかく乱コースはとらずに、最短距離でスタート位置まで向かった。

スタート位置において、144MHzと同じ要領で送信機のリセット操作が行われた。リセット操作は、送信機の電源OFFで行っているため、「電源が入ってないよ」と指摘したが、自信を持って「これでいい」と言うのでそれ以上は聞かなかった。
韓国製送信機の面白い設計思想が後で分かる。

その後、私の担当はTX3の審判員を担当することになった。お国柄?機密漏洩対策は万全のようで、各TXの設置場所は、当該担当員と現場責任者のみが知っているようである。

JG6RLR今村さんTX3をゲット

TX3は、畑の上にある丘の草むらに設置された。墓石が無いので気が付かないかもしれないが、実は土葬盛り土のすぐ横に設置されている。

韓国では、祖先を大切にするお国柄で、144MHzの場所でもそうであったが、前方後円墳を小さくしたような盛り土が至るところにある。
韓国の国土が墓で埋まってしまい、昨年土葬を禁止、火葬に転向したと言うことである。

写真左のフラッグの前方に見える杉の木には、 3.5MHzのバーチカルアンテナが設置してあり、その近くには太いアース棒2本が打ち込まれている。

日本では、3.5MHzの競技が全日本大会においても開催されていない。長野ARDFクラブやごく一部のクラブにより、例外的に開催されているのが実状である。従って、成績表を見れば分かるが、エントリーのないVTクラス以外、ほとんどの賞を外国勢に持って行かれてしまった形だ。
従って、今回も初めて3.5MHzの受信機を扱う選手がいたと思う。今回、日本のJNクラスの選手で、TX停波時間を過ぎてもゴールに現れず、山狩り寸前で見つかった事件があったが、これがそのことを緒実に物語っている。

 競技地図は144MHz競技と同様に、縮尺1万分の1で、有効寸法は、やはり165×130しかない。皆さん144MHzですでに予想していたため、スタートからの距離750mとTX間の離隔距離については、無視して探索していたようである。