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144MHz競技

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韓国製TX・RX

セレモニー

【大田市でのアイボールQSO】

一月前から、韓国最南部の光州市に住むDS4DLK Hong氏とインターネットQSOをしていた。
1日プライベートな時間が取れたため、ソウル市と光州市の中間である大田市で会おうと、彼の携帯電話に連絡した。

彼は、日本語は全くダメであるが、英語の方は大丈夫と言うことである。
大田駅は、ソウル駅から150Kmの距離があり、特急列車で約2時間である。ソウル駅では、若い女性の駅員と英語で格闘して、何とか約束の時間に間に合う列車と帰りの列車を確保した。
上の写真の列車は、セマウル号という韓国の誇る超特急列車で、ソウル−釜山間を4時間で走る。大田まではノンストップで非常に快適である。車内はゆったりとしており、日本語の案内放送があるのがうれしかった。

大田駅では、約束の時間にCQ誌を掲げて待つことと約束しておいた。到着がぎりぎりであったが、改札口でCQ誌を掲げると直ぐに声がかかった。立ち話もなんだと言うことで、Hong氏とコーヒーショップを探したが、お互い知らない場所でもあり、なかなか見つからない。
通りすがりの若い女性に尋ねると、大田市の一番有名な店という場所に、親切にも連れていってくれた。
一緒にお茶でも、と言うことで、その女性も誘って3人でしばし、いろいろ自己紹介やら話し込んだ。
彼は、大学生で機械関係が専攻、現在無線に興味があるが、予算の関係でVHFのみしか出られないとのことである。

女性はHwangといい、市内でピアノの先生をしていると言う。
市内でどこかいい場所はないか?と聞くと、また連れていってくれると言う。こんなに、親切にしてもらっていいのかな?と思いつつも、美女と一緒できるなんてめったにないと、お言葉に甘えることにした。

連れていってもらったのが、駅からタクシーで20分くらいの場所にある、日本語で「根公園」と言う意味の公園であるらしい。いわれは分からないが、韓国の姓名のオブジェが墓石のように並んでいた。

【北朝鮮国境】

ARDF競技会の最終日の朝、ソウルで解散となった。今回の日本メンバー有志で北朝鮮国境付近の観光をしてみようと言うことで、論山からの貸し切りバスの運転手に交渉すると、一人数千Won程度で引き受けるという。15名ほどいたが、日本の感覚では1桁間違っているのでは、と思ったがどうも間違いないらしい。

場所は、ソウルから2時間くらいかかる場所で、板門店の近くであるらしい。
国境に近づくと、片側3車線もあるような高速道路に検問所(写真左)があり、銃を構えた兵士がバスに乗り込み検査が行われる。載っている員数をチェックされ、帰りの数と照合され、その人数が帰りに過不足があれば、密入出国と見なされると言う。

写真中央は、展望台から見た北朝鮮と言うことである。写真ではわかりにくいが、北に延びる鉄道の鉄橋がバリケードで封鎖されているのが実に生々しい。

写真右は、北側から掘られたというトンネルの入り口。驚いたことに、自由に中を見学することができる。1kmほど入ると、仕切りがあり、ここから向こうは行けないと言う。ここは地下国境に近く、北に銃を構える兵士が直立不動で立っていた。絶対に写真撮影は禁止であるため、残念ながらその写真はない。

展望台は、小学生の社会見学に必修の場所であるようで、各地から観光バスで遠足に来ていた。

日本人と分かると、コンニチワとか日本語で挨拶をしてくれるのが、なぜか嬉しかった。
一緒に、写真を撮ろうとカメラをむけると、整列していた生徒がさっと集まって記念撮影となった。

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