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3.5MHz競技


3.5MHz競技用地図

 9月6日、3.5MHz競技がホテルから8kmほど東に行った山村地帯で開催された。前日、地理上の注意事項などの説明がチーム代表・審判員合同会議であったが、私が地図をもらったのは、144MHzの競技と同様、当日スタート地点へ移動してからである。

 当日、我々審判員は、5時にホテルの食堂で食事をとり、5時30分に車で現地へ向かう。選手は、6時30分にバスでスタート地点へ移動するというスケジュールになっている。

 スタート地点は、収穫を終えた後と思われる農耕地から、山合いに向かって上り坂方向に設定されていた。スタートコースは、カテゴリーによって2方向、別の方角に向かって設定されている。これは、国際大会ではよくある設定で、参加人数が多い場合は同時にスタートする人数も多くなるため、団子になるのを防止する意味で非常に効果的である。
 また、スタート位置には、きれいな仮設トイレが9台設置されており、十分な配慮がされていた。



スタート待機場所



左右2方向のスタートコース
 世界大会も、日本の大会と同様に受信機保管場所が設けらるが、この大会の3.5MHzのスタート地点では大変おもしろい物に出会った。下の写真のターンスタイルアンテナの様な格好をしているのがそれで、ここに3.5MHzの受信機を吊すものである。残念ながら、選手が来る前にここを後にしたため、受信機が鈴なりになった状態の写真は撮れなかった。 


この十字の竿に受信機を吊す


TXのタイマーリセット操作
 我々は、このスタートエリアで5つのTXのタイマーのリセット操作を行った。リセットの方法は、日本のMIZUHO製のように各TXのリセットスイッチ操作を各人が一斉に行うのではなく、全てのTXのACC端子にリセット用のワイヤーハーネスを接続し、ハーネスに付いたスイッチを1人で操作していた。


3.5MHz No1 TX


審判員の昼弁当

 No1TXはスタート地点から一番近くに設置されたTXで、スタート地点から約1km程林道を北上した谷間に設置された。この場所のせいか、TXに問題があったのかは不明であるが、No1TXの電波が非常に弱く、エリアのほとんどの場所で受信できないという問題が発生した。大会の審判長であるReg1 Chairman DL5NBZ Rainer氏自らが訪れ、TXを取り替えるかの検討を行った。私は、スタート地点でNo1TXの信号が聞こえているのかどうか質問したところ、スタート場所では聞こえるが、隣のNo3TXやNo2TXの場所からは受信できないと言う。スタート地点で聞こえていたのなら、ルール上問題ないのではないか?と質問したところ、そのとおりだと言うことになり、全ての競技者が同じ条件で競技を行うという意味から、あえてTXを予備機と交換することはしないこととした。
 ところが、5ヶ国程のチームリーダーから連名で意義申立文書が届くこととなった。この、意義申立文書は競技終了後にゴール地点で行われた審判員会議で協議された。

 3.5MHzの競技大会では、次の2点が問題として上げられた。
 @ No1TXの出力が小さく、意義申立の文書が出たこと。
 A ウクライナの選手がペアで探索していること。
の2点である。      
 @は、・スタート地点で受信できた。 ・全競技者同じ条件であったこと。 ・170名程の競技者が発見している事実。以上から、全く競技の成立に関して、全く問題なしとした。
 Aは、私ともう2名の審判員が指摘した。私の担当したNo1TXでは、2ペアのウクライナの競技者が同時に訪れていた。しかし、他のTXでは、一人が違うウクライナの競技者とペアで訪れていることが分かった。グループで探索している疑いは濃厚であるが、同じペアが複数TXを探索していないとの理由で、証拠不十分となり却下された。

結果>>   3.5MHz個人     3.5MHz団体